トイレ・下水管・排水口のつまり解消なら
Sewage square
ここからは、私たち専門業者が使う道具と、実際の修理作業の流れをご説明します。
汚水枡のつまりを解消するための代表的な器具は二種類あります。
この二つです。
ワイヤー式排水管清掃機には、太いワイヤー細いワイヤー、長いワイヤー短いワイヤーなど様々な種類があり、ワイヤーの先端のアタッチメントにも沢山の種類があります。
洗浄機の場合でも、エンジンを動力とする移動式高圧洗浄機、小さく排気ガスが出ない電動の洗浄機(主に室内で使用)など多くの種類があります。
これらを適宜組み合わせ、最も適切な機材と方法を駆使しながら汚水トラブルの解消に当たります。
その他、浄化槽の汲み取り業者などは、バキュームカーで下水管の内部を吸引することで詰まりを解消させる場合もあります。
HLS水道サービスでは大型の特殊機材としては「高圧洗浄車」を使用する場合があります。
ワイヤー式排水管清掃機(トーラー)で汚水枡のつまりやあふれを解消する作業の流れをご紹介します。
続いて次は「高圧洗浄機」を使用した汚水枡のつまり解消作業です。
汚水枡のトラブルで圧倒的多数を占めるのは「トイレの汚水管つまり」です。
あふれた汚水の中にトイレットペーパーの破片らしきものが見て取れたら、原因がトイレ汚水管の不具合であると判断できます。
この場合、トイレを使用し続けると、本来は下水道に放流されるはずの排泄物を、気づかない間に敷地内にまき散らす結果になってしまいます。
地中に埋まっている下水管に直接アプローチできる汚水桝は、詰まりとあふれを修理する際の重要な拠点となります。
汚水ますがつまったことで発生するトイレのつまり症状は、一時的に流れるようになったかと思ったら、またすぐ流れなくなるなど、スッキリとしない状態が長期間続く特徴があります。
トイレに限らず、建物内の複数の場所で同時に排水不良が発生した場合、その原因はほぼ間違いなく屋外配管にあります。
この事例は会社ビルでのトラブルでしたが、一戸建てでも同様です。
例えば1階と2階にそれぞれトイレがある場合で、2台が同時に流れなくなったり、お風呂や台所など、別の場所の水の流れが悪くなる場合がそれに当たります。
また都心部の地下室がある一戸建て住宅では、地下の排水ポンプが故障しているパターンも多いです(詳細はこちら)→
キッチンで起きた排水不良の原因が、台所から遠く離れた屋外の汚水桝というケースもあります。
キッチン排水管の延長にある汚水桝の場合、油が酸化して固形化した油性スカムが原因になっていることが多く、トイレに比べると詰まりが非常に頑固なのが特徴です。
排泄物や油性スカムが詰まりの原因であることは分かりましたが、それが詰まると汚水桝から水が出てくるのはなぜでしょうか?
著者の経験上、汚水桝のつまりトラブルは、「マンション」より「一戸建ての住宅」で多発しする傾向があります。それはなぜでしょうか?
高さが低い一戸建て住宅は、構造的に「地中配管の割合が大きい」という特徴があります。
排水詰まりを引き起こしやすいパイプは、「横向きに配管されているパイプ(横引き管)」です。
そのため、横引き管が占める割合が多い一戸建て住宅は排水不良を起こしやすい構造と言えるわけです。
それに対し、マンションの場合は地上高が高いため、垂直に配管されている排水管(排水たて管)が占める割合が多いのが建物としての構造的な特徴です。
一戸建て住宅より世帯数が多いマンションですが、詰まり易い横引き配管の割合が少ないため、汚水桝のトラブルも一戸建て住宅より少ないのかも知れません。
更にマンションの場合、一戸建てと違って定期清掃が入ることも、汚水桝トラブルの発生頻度が低いことと関連しているかも知れません。
下水関連のトラブルで現地に赴いた時、いざ点検しようと思ったら、汚水桝の上に敷石が置かれていたり、花壇が造られていたりして、なかなか故障個所を発見できないことがよくあります。汚水桝を覆い隠してしまうものは主に下記のものです。
これらが排水桝を覆い隠してしまう代表的なものになります。
汚水桝の位置が不明な状態で下水つまりが発生してしまうと、原因調査が難航したり、最悪の場合は修理作業が出来ないということも実際にあります。
敷地内の排水桝・汚水桝は、掃除口としての機能を保全する意味で、しっかりと露出させておくことが重要です。
物置きを設置するなど、何らかの理由で排水ますを隠蔽する必要がある場合は「ここに排水マスがある」としっかり把握しておくために、何らかの「しるし」を付けておくことをおすすめします。
ここから先は排水桝の材質や種類などの詳細説明になります。
排水ます・汚水ますの材質には「硬質塩化ビニール製」「ポリプロピレン製」などのプラスチック系の素材と「鉄筋コンクリート製」の2種類があります。
現在、新築で家を建てる際には、硬質塩化ビニール製の排水ますが主流になっていますが、鉄筋コンクリート製の排水桝も主流ではありませんが、まだ現役ではあります。
塩ビ製の排水ますの長所は、排水管と同じ材質で出来ているため接続部に接着剤が使用されていることから、植物の根が入り込みにくく、また、沈下が起きにくいことが挙げられます。
一方、コンクリート製の排水ますは加工の自由度が高いため、修繕工事がしやすいという長所があります。
それぞれに長所、短所がありますので、どちらが良いという判断は難しい面がありますが、共通して重要なことは、耐水性や対候性に優れていることです。
写真は「汚水ます」と「雑排水ます」です。
汚水桝は「インバート桝」とも呼ばれ、底面に水路が造作されているのがその特徴です。
汚物が滑りながら通過するように溝がつけてあり、水が流れていない時は底面が露出しているのが正常な姿です。
それに対し「ため桝」は、汚水中の不純物を分離して溜める構造のため、底面に「泥だめ」を設けてあり、多少の汚水が溜まっているのが正常な姿です。
「トラップ桝」は、室内に防臭トラップを付けられない場合や、汚水系と雨水系の排水管をつなぐ際に設置します。
「トラップ」とは、「排水の汚臭の漏れを防ぐために、排水管の一部をU字型に湾曲させて水を溜める装置」のことです。
近年では、トラップは室内の排水口付近に設置されることが多いです。
トラップ枡はその機能上、パイプが湾曲しているため、汚れが溜まりやすい弱点があります。
ドロップ枡はその名のとおり、汚水を垂直に落下させる機能を持った排水枡です。
汚水や雨水の排水管は、高い位置から低い方へと流れる「自然流下式」の配管になっていますが、公共下水道の埋設深度によっては急激な調整が必要になることがあります。
大きな高低差を解消するために、地中の排水管を一気に低い位置まで落とす時にドロップ枡を設置します。
最終枡は、敷地内の「最後の枡」です。
敷地内の最後というのは反対側の道路から見ると、道路に最も近い排水枡ということになります。

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