排水トラブル専門の水道局指定工事店

排水管・排水口つまり解消なら

HLS水道サービス

排水トラブル修理専門店HLS水道サービス

営業時間

9:00~18:00
見積もり無料

0120-899-299

2月20日更新

   出張料無料。
        まずはお電話にてお気軽にご相談くださいね! 

水道局指定店

   東京・神奈川・千葉・さいたま

水道局指定免許(東京・神奈川・千葉・さいたま)

当店は各対応地域の水道局から指定された公認工事店です

Clogged The Toilet Repairmethod  for DIY

トイレつまりの直し方 - 自分でできる効果的な方法

トイレのつまりを自分で直す方法

「水撃」でトイレのつまりを抜く

このページでは「DIY」によるトイレつまりの直し方を説明しています。

突然、発生するトイレ詰まりのトラブルに対処するDIYでの修理方法を詳細解説します。

専用の道具をお持ちの場合と、お持ちでない場合、それぞれご説明します。

是非ためしてみて下さい。

すでにご自分で色々やってみたが治らなかった方は、こちらのトイレつまりの修理サービス詳細→をご参照下さい。

それでは早速トイレのつまりを治してみましょう!

  トイレがつまり便器の水が流れない!

  何かと忙しくて水道業者を呼んでいる時間がない!

  なるべく少ない費用でトイレつまりを解消したい!

  まずは自分で出来ることをやってみたい!

そんな方はこのページをご参考にDIY作業にトライしてみてください。

トイレつまりを自分で直す前のチェック項目

トイレのつまりを自分で直す作業に入る前に下記の5項目に必ず目を通して下さい。

 

  イレに固形物を流していないか?(固形物が原因のトイレつまり→)

 

 家に2台あるトイレが2台とも同時に詰まっていないか?

 

 トイレつまりが発生してから、2日以上経過していないか?

 

 トイレがつまったのと同じ時期に、お風呂や台所など、他の排水口でも排水不良が起きていないか?

 

 トイレを使っていないにも関わらず、便器に汚水が逆流してくることはないか?

 

 詰まっているトイレは地下、または半地下のトイレではないか(ポンプが故障している可能性あり→)

 

上記に該当するものが一つでも合った場合は、DIY作業は中止し、専門の業者に相談することをおすすめします。

当てはまることがなければ、さっそく修理作業に取り掛かりましょう!

 

当店のトイレつまり修理サービス詳細→

トイレのつまりを自分で直す具体的な方法

それでは、具体的なトイレつまりの直し方(DIY)をお示しします。

このページでは、道具がある場合とない場合に分けて解説します。

特に特殊なものはありませんが、全て効果的な方法になります。

オススメ印が付いている方法が文字通りお勧めの器具と方法です。

また、「間違った方法」の解説は是非、目を通して頂きたい内容となっております。

トイレつまりを修理する(スッポンなどの道具を使う)

後述しますが、トイレが詰まって流れなくなる原因には、トイレットペーパーなどの流し過ぎが原因になっているケースと、本来は便器に流れるはずがないもの、例えば、検便カップや掃除用のブラシなど、が誤って流れてしまったことが原因のケースの二つがあります。

DIY作業ができる(自分で直せる)トイレつまりは、排泄物とペーパーの量が多すぎて詰まってしまった場合に限ります。

クリックすると該当の説明欄にジャンプします。

 

代用品でトイレつまりを直す(道具がない場合)

専用の道具がない場合は、即席で道具の替わりになるものを利用します。

トイレつまりを自分で直す- 間違った方法

トイレの詰まりや便器の掃除で、オススメできない間違った方法です。

注意すべきトイレつまりの症状とは

後述するトイレつまりの原因を特定するのに役立つのが「トイレつまりの症状」です。

トイレが詰まったときに起きる症状に、「少しずつ水が流れる」「水位が下がる」など、いくつかの特徴が現れた場合、詰まりの原因が「固形物の混入」である可能性が高いと判断できます。

固形物とは、水に溶けない異物で、例えば「掃除用のスポンジやブラシ」「オムツ系の素材」「芳香剤のフタ」「検便カップ」「オモチャ」などが代表的です。

また、水が流れなくなっている原因そのものが「トイレのつまりではない」ケースもあります。

この場合は「下水管のつまり→」「汚水ポンプの故障→」などを疑う必要があり、いずれもDIYの対象外となります。

症状1   便器の水が少しずつ流れる

便器の水が少しずつ流れる現象

注意が必要なトイレつまりの症状その1は、トイレが詰まっているはずなのに「少しずつ水が流れるという現象→」です。

少しずつであれ、水が流れていくのであればトイレは詰まっていないことになります。

しかし、全く流れない状態ではないものの、便器の水が少しずつ流れるという状態が現れた時は要注意です。

この症状が現れた場合、かなり高い確率で便器内に固形物が混入しているか、もしくはトイレの汚水が流れる排水管の内部に異常があるケースが多いです。

症状2   便器の水位が下がる

便器の水位が下がる現象

トイレの便器の中には、水がたまっています。

これを「封水」と言います。

水で便器に封をしているという意味で、この水たまりは、下水管の臭気や蚊などが室内に侵入するのを防いでいます。

実は重要な働きをしているこの封水が減ってしまい、「便器の水位が下がる現象→」が起きることがあります。

これは便器の奥で、空気の動きが制限されることで起きる現象で、その原因の多くは「固形物の混入」です。

冒頭で述べた「オムツ系の素材」や「スポンジ」などの異物が混入している可能性があります。

このパターンのトイレつまりでは、便器に圧をかける器具、いわゆる「スッポン」などは使用できません。

この場合は、専門の業者に修理依頼をした方がよいパターンになります。

 

固形物が原因のトイレつまりの詳細→

症状3   トイレに汚水が逆流する

トイレに汚水が逆流する

この症状は主に会社や学校、お店など、複数の便器が設置されている建物で発生することが多いトラブルです。

一戸建て住宅でもトイレが二台あるお宅では、まれに発生します。

その症状とは、トイレを使っていないにも関わらず、便器に水が逆流してきて、便器内の水かさが上がるというものです。

あふれ出すほどではなくても、使用していないトイレの便器内の水がゆらゆらと動くなどの症状が起きることもあります。

設置された便器の数にかかわりなく、各々のトイレの配管は、その延長線上で「合流」して一本にまとまります。

複数台のトイレがつながっている延長線上の排水管がつまってしまうと、その影響が他のトイレにも現れてくるのです。

これが「便器の逆流」「便器の中の水面の揺れ」が起きる原因で、この場合は修理の対象が、トイレでなく汚水管になります。

 

汚水管・下水管が原因のトイレつまりの詳細→ 

症状4   トイレの排水不良が長期間続いている

長期に渡り水はけが悪い便器

2日以上、トイレの排水不良が続いている場合は、「固形物の混入」を疑うべきです。

あるいは上記の「汚水管のつまり」かも知れません。

なぜ排水不良が長期(2日以上)に渡る場合には、異物の混入などを疑うべきかというと、トイレットペーパーや排泄物は、時間経過と共に溶けて流れてしまうから=トイレつまりが自然に治ってしまうからです。

その意味で、トイレの排水不良が継続している期間(日数)をひかえておくことは、詰まりの原因を特定する判断材料にもなるのです。

症状5 トイレットペーパーを吸い込まない

トイレットペーパーを吸い込まなくなったトイレ

当然と言えば当然の症状です。

便器が詰まってしまったのだから、ペーパーが流れなくなるのは当たり前で、タンクのレバーを連続で回して洗浄すれば、便器から水があふれ出してしまいます。

便器の水かさが上がった状態が維持され、あふれ出していまうのではないかと心配になることも多々あります。

あふれそうで心配にはなりますが、「便器の水位が下がる」という、あふれそうになるのと逆の現象は現れません。

このパターンでは「大量のトイレットペーパー」や「硬い排泄物」などが詰まりの原因になっているケースが多いです。

「本来、トイレに流してOKなもの」ですが、「量が多すぎた」ために起きたトラブルです。

このパターンのトイレつまりの多くは、このページでご紹介した方法を用いて自分で治すことができます。

トイレつまりの原因

次に、トイレつまりの原因について解説していきます。

トイレつまりの修理においては、つまりの原因の違いにより、修理方法も異なってくるため、原因特定は非常に大事になります。

DIYで直す場合は特に、原因が「固形の異物」ではないことが絶対条件になることは既に述べました。

トイレが流れなくなる主な原因には、4つのパターンあります。

トイレが流れなくなる原因には4つのパターンがある

トイレつまりの原因の4パターンに、発生頻度を元に順位をつけてみました。

  トイレットペーパーを沢山使いすぎた(流した物に問題はないが量が多すぎる)

本来トイレに流すべきトイレットペーパーでも、その量が多すぎると、トイレを詰まらせてしまうことがあります。

またトイレットペーパーと似たもので「ティッシュペーパー」がありますが、ティッシュペーパーは水に溶けない点でトイレットペーパーと異なります。

また、「トイレに流せる掃除用シート」や「トイレに流せるペット用トイレ」などもありますが、トイレットペーパーと同様で、流した量が多すぎると詰まってしまうことがあります。

また排泄物そのものも、水分が少ない場合などは詰まってしまう場合があります。

このパターンのトイレつまりトラブルが発生頻度ナンバーワンです。(当社調べ)

そして、原因がペーパーや排泄物の場合は、多くの場合、業者に依頼せず自分で直すことが出来ます。

  水に溶けない異物、固形物を流した(トイレに流してはいけない異物の混入)

固形の異物が便器に混入すると、上記の症状で述べたように、「水位が下がる」現象が起きます。

トイレの便器をのぞき見た時、いつもより便器の中の水が少なかったら要注意です。

ご自分で認識できる場合は分かりやすいですが、不特定多数の人が使用する会社やお店のトイレでは、固形の何かを落としてしまったかどうか、確認するすべがありません。

その際に重要になるのが「水位」です。

便器の水位が明らかに少ない(水位が低い)場合は、業者に依頼することをおすすめします。

特に「スッポン」と呼ばれることが多いラバーカップなどで加圧してしまうと、事態は悪化こそすれ改善することはありません。

ただし、ごくまれに、固形物が汚水管の中を流れて下水道本管まで到達してしまい、トイレつまりが直る場合もあります。

私が経験したケースでは「携帯電話」が下水道まで流れてしまったというのがありました。

  便器の水を排水する汚水管が詰まっている(トイレの便器には何も詰まっていない)

 これは上記、トイレつまりの症状4で述べた、排水不良が長期に及んでいる場合に多いパターンです。

トイレそのものには何も詰まっておらず、屋外の下水管(汚水管)の内部に不具合があります。

この場合、スッポンなどで便器を加圧すると一時的にトイレは流れます。

もちろん、正常時のようにスッキリは流れませんが、とりあえず使用することは出来ることが多いです。

だだし、これはあくまでトイレがあふれることがないだけであり、屋外の汚水枡(小さなマンホール状の排水溝)から汚物があふれるなど、トイレとは全く別のトラブルが発生しています。

このパターンのトイレつまりは、原因部分の不具合に気づきにくく、長期化する傾向があります。

 

汚水ますのつまり・あふれ詳細→

  尿石が付着して便器の水が流れなくなる(男性用小便器の場合)

こちらは住まいとしての住宅以外の建物で発生するトイレつまりです。

男性用の小便器の詰まりは、尿に含まれるカルシウムが原因で起きます。

長年にわたり使用されることで「尿石」が溜まってしまい、便器の水はけが悪くなります。

このパターンのトイレつまりには、劇物に指定された強い成分の薬剤を使用します。

このうち、自分で直せるトイレつまりは  のトイレットペーパーが原因のパターンになります

自分でできるトイレつまりの直し方ー実践編

ここからは、実際に行う作業の解説になります。

下の注目マークを最終確認してから作業に入りましょう。

 自動洗浄機能がついたトイレは電源を抜く

自動洗浄機能とは、用を足した後、洗浄レバーを回さなくても便器洗浄が自動で行われる機能です。

「人感センサー」が機能が作動していると、トイレつまりの修理作業中に何度も自動洗浄が行われ、最悪の場合、水があふれ出してしまいます。

必ずスイッチを切って下さい。

スイッチボタンがどこなのか分からない場合は、コンセントからプラグを引き抜いてしまえば、全ての機能が停止します。

 便器の中に穴があいていないか確認する

写真のように「便器の中に穴」がないか確認して下さい。

このタイプのトイレの便器は、圧力をかけると汚水があふれ出すおそれがあります。

トイレの水溜まりに穴がある

便器の中にあいた穴は噴出口で、トイレタンクにつながっています。

スッポンなどで加圧すると、この穴に汚水が押し込まれて流入することがあります。

ゼット孔があるトイレ便器

拡大写真

便器の穴に汚水が流入すると、トイレタンク内の弁が押し上げられて開き、タンク内の水が一気に便器に流れ出します。

このタイプの便器に圧力系の道具を使用すると、汚水があふれ出す危険があるのはそのためです

ゼット孔がある便器の拡大写真

 トイレに固形物を落とした覚えはないか再確認

便器に詰まっていた掃除用ブラシの先端

くどいようですが、これも非常に重要な要素です。

便器内に混入した固形物は、必ず摘出する必要があります。

固形の異物が混入したことに気づかず、スッポンなどで加圧してしまうと、単にトイレのつまりが直らないだけでなく、状況が悪化するおそれがあります。

具体的には、固形物が便器のより深部に移動してしまって摘出が困難になり、便器を交換しなければならなくなったり、汚水管の内部にまで移動してしまった場合は、配管そのものを替えなければならなくなるケースも、数は多くありませんが、実際に発生しますので注意が必要になります。

 

トイレに異物を流した場合の修理方法→

  専用の道具でトイレつまりを解消する方法

ここからは実際の修理方法の解説になります。

それではさっそく、トイレのつまりを直してみましょう。

ご紹介する方法には「道具を使用した直し方」と「道具がない場合の直し方」がありますので、状況により使い分けて下さい。

最初は最も一般的な道具「スッポン(プランジャー)」を使用した方法です。

【DIY-1】  スッポン(プランジャー)でトイレの詰まりを直す

二種類のすっぽん

大きさが異なる2つのプランジャー

「スッポン」を使う方法がオススメNo.1です。

よく見かけるこの道具には「プランジャー」や「ラバーカップ」「スポイト」など、さまざまな呼び名があります。

スッポンはゴムのカップに柄がついた器具で、最も一般的な専用器具です。

値段も千円前後とお手頃ですが、このスッポンには、異なるサイズのものがあります。

新たに購入される方は必ず一番大きいラバーカップを選んで下さい。

トイレつまりを直すには、容積が大きいカップが、より有効になります。

スッポン(プランジャー)は近隣のホームセンターや金物屋さんで販売しています。

写真は大きさが異なる二本のプランジャーです。

違うのは大きさだけに見えますが実は形も違います。それが下の画像です。

サイズが異なるラバーカップ

大と小ではカップの形状が異なる

大きい方のスッポンのカップには画像のような突起部が収納されています。

小さい方にはこの突起がありません。

大きい方のラバーカップを裏からのぞいてみると吸引部が折りたたんで収納されています。

手で引っ張り出すと吸引部の突起が出てきます。

ラバーカップの突起部1

突起が収納されている

突起をたたんだ状態では、カップの大きさの違いしか判りません。

ラバーカップの突起部2

吸引突起を出した状態

カップの内側のひだを手で引っ張り出すと、吸引突起が出てきます。

この突起部が便器にフィットして真空状態を作りやすくなっています。

また、突起がある分だけカップの容積が大きくなりますので、吸引(あるいは加圧)できる水の体積も大きくなり、詰まり抜きの効果がアップします。

トイレの詰まりを直す目的でスッポンを購入する時は、ゴムカップが大きく、突起がついたものを選びましょう。

ただし突起部は絶対条件ではありません。

重要なことはカップの大きさで、大きいほど効果が高いです。

スッポンの使用方法

最初は押し付けてカップの中を真空にする

ラバーカップでトイレの詰まりを直す

まずは詰まって流れなくなった便器にカップをグーッと押し込みます。

柄を持ってゴムのカップをつぶすように押し込み、カップ内を真空状態にします。

水がはねるのを防ぐために、ビニールをかぶせる方法もありますが、これはオススメしません。

その理由は、便器内の水の状態を観察する際に見えにくくなるためです。

また、正しい方法で使用すれば、それほど水がはねることはありません。

カップ内の真空状態を保ちながらグッグッグッ

スッポンで便器の吸引をする作業

作業は簡単です。

水がはねない程度に上下に揺らすように押したり引いたりするだけです。

音がするとしたら「グッグッグッ」という感じで、便器の水が引き始めるまで、小さく押し引きを繰り返します。

便器の中の水がなかなか減らないようなら、まだ詰まりは抜けていません。

カップを便器から離すことなく、小さくグッグッと押し引きする動作を繰り返して下さい。

水位が下がったかな?と感じたら、洗浄レバーを「半分だけ回して」水を少し流します。

レバーに「小」がある場合は「小」で流してもよいです。

便器に水が注がれたら、水位を観察して下さい。

水かさは上がって来ませんか?

いつも通りのラインくらいまで水が引いていれば、OKです。

今度は、洗浄レバーを全開にして流して下さい。

トイレタンクの給水完了と共に音が止まった時点で、便器内の溜まり水がいつもと同じくらいの水位になっていれば、トイレのつまりは解消しています。

ほとんどのトイレつまりはこれで解消します。

プランジャーは使用後の収納性にも優れていますので、トイレ室の目立たない場所に常備しておくと安心だと思います。

【DIY-2】 真空式パイプクリーナーで詰まりを解消

次は「真空式パイプクリーナー」を使用したトイレつまりの直し方です。

真空式パイプクリーナーはスッポンと同じ原理を利用した詰まりを解消する器具です。

スッポンと使い方もほぼ同じですが、スッポンの場合はカップの中にに汚物も入り込みますが、真空式パイプクリーナーの場合は、水以外の物を吸引することが出来にくい構造になっている商品があり、その点で若干、異なります。

店頭に並ぶ真空式パイプクリーナー

真空式パイプクリーナーにもサイズがある

真空式パイプクリーナーにもスッポンと同様で、大きいサイズと小さいサイズがあります。

サイズが異なる真空式パイプクリーナーが店頭に並んでいた場合は大きい方を選んで下さい。

真空式パイプクリーナーもプランジャー(スッポン)同様、トイレの詰まりだけでなく、お風呂や洗面台などの排水つまりを抜くのにも利用できます。

製造メーカーによりますが、お風呂や洗面台などの小さな排水口に対応したアタッチメントがついているものもあります。

重要なのは筒の大きさ

真空式パイプクリーナーの吸引力の大きさは、先端のカップの大きさではなく、筒の部分の大きさで判断します。

ラバーカップのお椀の部分容積に該当するのが筒(シリンダー)の容積になります。

筒が大きい方が吸引できる水の量が多くなるので、購入する際は筒の部分が大きい真空式パイプクリーナーをおすすめします。

トイレつまりに使用する先端部

トイレつまりを直す場合は、大きいカップを使用します。

先端のゴムカップの大きさは、圧力の大小には関係なく、対象物にフィットしやすいかどうがだけに関係しています。

お風呂用の小口径アタッチメント

こちらはお風呂や洗面所で使用する小口径のアタッチメントです。

真空式パイプクリーナーの容量の大きさは、ゴムカップの部分ではなく、筒の部分の大きさで判断して下さい。

真空式パイプクリーナーの使用方法

ハンドルを押した状態のまま便器に押し付ける

真空式パイプクリーナーでトイレの詰まりを直す

ハンドルを引かず、押した状態のままでシリンダーごと便器に強く押し付けます。

ここで大事なのは先端のカップを押しつぶすように強く便器に押し付けることです。

ぐっと押し付けたら準備完了です。

本体を押しつけたままハンドルをグーっと引く

便器の押し付けたままでハンドルだけを引く

筒(シリンダー)の部分をしっかりと握り、先端のゴムカップを押し付けた状態にしたら、ハンドルだけをグーっと引っ張ります。

ここで一度真空ポンプを便器から離し、ハンドルを優しく押してシリンダー内の水を出し、再びグッと押し付けてハンドルを引きます。
これは吸引だけを一方通行的に行う方法で、万一、固形物が混入していたとしても、状態を悪化させることがない安全な方法です。

吸引と加圧を交互に繰り返す場合は、カップを押し付けたままにして、ハンドルだけを押したり引いたりしてピストンさせます。

異物が混入している可能性がある場合は、吸引だけ繰り返した方が安全ですが、トイレットペーパーがつまっていることがはっきりしている場合は、押す→引く→押す→引くを繰り返す方法の方が効果的です。

この後の洗浄テストはスッポンの時と同様になります。

先端のゴムカップを押し付けたままで(本体の筒の部分を動かさないで)ハンドルの押し引きができますので、水跳ねしにくいのが真空ポンプの良いところです。

また、ラバーカップより吸引と加圧のストロークが長いので、より強力に便器内に圧力をかけることが出来ます。

【DIY-3】  専用のワイヤーでトイレ詰まりを直す

次はトイレつまり専用ワイヤーで詰まりを抜く方法です。

この方法はラバーカップや真空ポンプとは違い、空気圧など、圧力はかけません。

詰まった汚物を直接ワイヤーの先端で粉砕して流してしまうので最も確実な方法です。

ワイヤーによるトイレつまりの修理で重要なことは、購入時のワイヤーの選定です。

下記に示すとおり、必ず「トイレつまり専用」のワイヤーを購入して下さい。

  ワイヤーを選ぶ時の注意点

ワイヤー式パイプクリーナー

巻いてある長いワイヤーはトイレつまり用ではないので注意して下さい。

トイレつまり専用ワイヤーの外観

この商品は「トイレクリーナー」という名称がついています。トイレ専用のワイヤーです。

中にはこれが入っています

トイレつまり専用ワイヤー形状

ケースの中には、こんな形の器具が入っています。
他のワイヤーよりかなり太く、長さは短かめです。

  種類の違うワイヤーの使用用途まで知っている店員さんは少ないです。

写真の形状を覚えておいて、その上で「トイレつまり用のワイヤー」を探していることを店員さんに伝えましょう。

パイプ用の巻いてある長いワイヤーではコシが弱く、詰まり抜きが難しいので、必ずトイレつまり用のワイヤーを購入して下さい。

  トイレ便器の排水路の方向に注意

トイレつまりの修理にかかる前に便器の「排水路の向き」を確認しましょう。

矢印で示してある方向が排水路の方向です。

トイレを洗浄した時に水が流れて行く方向にワイヤーの先端を向けて挿入します。

排水路が手前方向の便器

便器の前に立った時に、自分の方向に排水路がある便器です。

便器を洗浄する時に、水が手前方向に流れます。

ゼット孔があるトイレ便器

排水路が奥向き方向の便器

こちらは逆向きになります。

トイレの前に立った時に、自分とは逆方向に排水路が向いているので、便器洗浄時は矢印の方向に水が流れます。

ゼット孔がある便器の拡大写真

トイレつまり専用ワイヤーの使い方

ハンドルを引いてワイヤーの先端を便器に入れる

ワイヤーでトイレの詰まりを抜く1

この作業例は、排水路が奥向き方向の便器です。

トイレつまり専用ワイヤーは先端のガイド部分がL字型に曲がっていて、便器に挿入しやすくなっています。

この例の場合は、便器の奥行き方向にワイヤーの先端が入るようにL字ガイドをセットします。

まず、軸の棒をいっぱいまで引き、L字ガイドを便器の底面に当て、ワイヤーの先端だけを差し込みます。

便器の中の排水路は湾曲していて一度上に上がってから曲がって下がり、その先で下水管につながっています。

そのため、ワイヤーを入れる時は最初は少し上向きにすると入りやすくなります。

ワイヤーを押し込みL字クランクを回す

ワイヤーでトイレの詰まりを抜く2

軸の棒をゆっくり押し込んでいきます。

何かに当たり、それ以上入らなくなったら取っ手を回します。

ワイヤーの先端はバネのようにらせん状になっています。

そのらせん状のヘッドが硬い詰まりを粉砕します。

詰まった物が流れると便器の水位が下がりますので詰まりが抜けたことがすぐにわかります。

詰まりが抜けて便器の水が引いたら、ワイヤーを引き抜きます。

便器からワイヤーを引きながら、同時進行で雑巾やキッチンペーパーでワイヤーについた水を拭き取ると、水が垂れることがありません。

最後にトイレタンクのレバーを回して水を流し、トイレの水が正常に流れることを確認してください。

  ワイヤーを挿入する方向に注意してください。

またワイヤーはさびやすいので使用後は水分をよく拭き取ってから収納しましょう。

和式トイレ

ワイヤーは和式トイレに特に有効

洋式トイレと和式トイレの違いは、使用する際に腰掛けるかしゃがむかの違いだけではなく、便器内の排水路の形状や洗浄方式も異なります。

和式トイレのつまりを直そうとする場合、水溜り部分のくぼみが四角いため、お椀型の吸引カップの先端がうまくフィットしない場合があります。

こんな時にワイヤーは特に威力を発揮します。

現在ではかなり少なくなった和式トイレですが、土足で使用するのが前提になっている建物では和式を採用する場合もあります。

和式トイレのつまり用に器具を備える場合はワイヤーがおすすめです。

道具がない場合のトイレつまりの直し方

ここから先は、トイレつまりを直すための専用器具がない場合の方法になります。

身近にある物を活用してトイレのつまりを修理する手順を説明します。

【道具なしDIY-1】ワイヤーハンガーでトイレのつまりを直す

ワイヤーハンガー

トイレつまりを直すための専用の道具が手元に無く、急いでいる場合に効果が見込める方法をいくつかご紹介します。

まずはじめはワイヤーハンガーを利用したトイレつまりの修理法です。

原理は単純で、長い棒で突っついてトイレ便器内に詰まっている汚物を押し流すだけです。

ワイヤーハンガーは針金で作られているため、形を自由に変えらるところに利用価値があります。

詰まっている場所が比較的浅い場所の場合は、ハンガーを利用した方法は、かなり有効的です。

  ワイヤーハンガーを加工する

トイレつまりに使用する先端部

ハンガーのフックの部分をつぶして、輪っか状にします。

こうすることで、除去すべき汚物への接触面を大きくできるため、より効果的に詰まり抜きができます。

お風呂用の小口径アタッチメント

先端部分を少しだけ直角に曲げるか、もしくは釣り針のような形に曲げておくと、生理用パッドやおむつ系の素材などを、引っかけて取り出せる場合もあります。

ワイヤーハンガーでトイレの詰まりを解消する

ワイヤーハンガーの形を整える

ワイヤーハンガーでトイレつまりを直す1

画像ではハンガーを引っ掛けるクエスチョンマーク型のフック部分をつぶすことで丸く加工してあります。

もしも「おむつを流してしまった」などの場合は、先端部をカタカナの「レ」またはアルファベットの「L」の形にしておくと、引っかかりやすくなり引き抜ける可能性が上がります。

「レ」の形にする場合は、なるべく「レ」の字の跳ねの部分が小さい「レ」を作りましょう。

釣り針を作る感じです。

トイレ便器内の排水路は湾曲していますから、先端を曲げて、あらかじめ便器に入りやすい形を作っておきます。

ワイヤーハンガーの先端を便器の排水路に入れる

ワイヤーハンガーでトイレつまりを直す2

ハンガーの形を整えて作ったワイヤーを便器の排水路に入れてゆきます。

詰まった物が奥深くまで移動していないことがこの方法のポイントで、ワイヤーの先端が汚物まで届くことが重要になります。

トイレットペーパーであれ、排泄物であれ、詰まったものが変形可能な柔らかいものであれば、ワイヤーの先端部でグリグリと突けば崩すことができます。

ガッチリ詰まっているモノでも崩れて形が変われば、水の通り道ができて自然に流れてゆきます。

ワイヤーハンガーを入れて、しばらく押し引きした後は、バケツか洗面器に汲んだ水を流して詰まりが抜けたか確認してみましょう。

バケツが無い場合は、タンクのレバーを半分だけ回して開き、少量の水をチョロチョロと便器に流してみる方法もあります。

レバーを半回しして水を少しずつ流しても水位が上がってこないようなら、トイレのつまりは抜けています。

レバーを全部回して洗浄して下さい。

  この方法は詰まっている場所が浅い時に有効です。

【道具なしDIY-2】「水激」でトイレのつまりを解消する 

次は落下する水の勢いを利用してトイレつまりを抜く方法です。

準備する物は下で説明するペットボトルで作ったカップとバケツ(洗面器)です。

バケツや洗面器でなくても、1リッター程度の水を汲める器ならなんでもOKです。

まず最初に「使い捨て汲み取りカップ」を作ります。

ペットボトルをハサミで切る

ペットボトルを加工する1

小さいペットボトルをハサミで切ってカップをつくります。

浅めに作るのがコツ

ペットボトルを加工する2

便器内の水たまりは、底部に向かって狭くなって行きますので小さく浅めのカップを作ります。

トイレの汚水を汲み取る

便器の水を汲み取る

ごみ用のポリ袋を手にかぶせてカップでトイレ便器内の汚水を汲み取ります。

次にバケツを準備します。バケツか洗面器、あるいはプラスティック製のゴミ箱など何でもよいです。

それに汚れ防止のためのビニール袋をかぶせて準備しておきます。(汚水をくみ取るため)

作業に入る前は床にポリ袋を敷き、その上に新聞紙や広告の紙、捨てても構わないバスタオルなどを重ねておくと、作業後の掃除が楽です。

作業が終わったらそのままビニール袋にくるんでゴミとして処分します。

便器の水を汲み取る

灯油ポンプを使用してもよい

石油ストーブに給油する際に使用する灯油ポンプを使用して便器の水を汲み取る方法もあります。

ただし、かなり汚れた汚水の汲み取りに使用した場合は、灯油ポンプとして再使用することができなくなる場合があるかも知れません。

その点ペットボトルで作ったカップは、そもそも捨てる物なので気兼ねなく汚水に浸すことが出来ます。

水激作用でトイレのつまりを直す手順

トイレに溜まった汚水を汲み取る

ペットボトルを利用してトイレの詰まりを直す

ペットボトルで作った小さいカップを使用して便器に溜まった汚水をくみ取ります。

大き目のバケツがあれば最適ですが、ここでは洗面器を受け容器として使用しています。

便器の中の水はなるべく全て汲み取って下さい。

この後で行う作業で「水激」をより強くするのが目的です。

くみ取った汚水は、屋外の庭や通路にある小さいマンホールなどに流して捨てて下さい。

(この小さいマンホールは汚水マスです)

マンションの場合などで、すぐに捨てる場所がない時は、袋を縛って水がこぼれないようにして風呂場などに一時的に置いておきましょう。
トイレつまりが直った後で便器に流して処分できます。

便器の中の水は少なければ少ないほどよい

便器の水抜き作業

便器の中の水は、なるべく全部くみ取って下さい。

ペットボトルでつくるカップが小さく浅めなのが良いのはこの時ためで、浅いカップほど水をしっかりと汲み取れます。

そして、水が少なければ少ないほど、次に行う作業の時に、便器に与える「水撃」=「水の衝撃」が大きくなります。

更に、水はねも少なくて済みます。

 

腰の高さから一気に水を落下させる

便器に水を勢いよく流す

バケツに汲んだ水を腰のあたりで持ち、構えます。

画像で使用しているのはプラスチック製のゴミ箱です。

腰の位置からトイレ便器の穴めがけて、なるべく一気に落とすように水を流します。

便器の底に当たった水は跳ね返って排水路に勢いよく流れ込んでゆきます。

水を落としている(流している)時間は、ある程度長い方が効果的です。

そのためバケツは大き目の方が、より有効になります。

この方法は道具を使わないかわりに多少水が跳ねますから、作業前に古新聞を敷くなどの養生(ようじょう)をしましょう。

  なるべく沢山の水を流したいので、バケツは大き目の物が理想です。

一度でダメだったら、もう一度汲み取る作業に戻って再挑戦します。

【道具なしDIY-3】割りばしでトイレのつまりを除去する 

ポリ袋と手で便器の詰まりをとる

トイレつまりを直すための専用の道具が無く、ワイヤーハンガーも見当たらない場合は「割りばし」を使います。

さすがに汚物が浮いた便器に手を突っ込むには多少勇気がいりますが、ごみ用のポリ袋があれば大丈夫!

長いゴム手袋の代用になります。

45Lのごみ袋なら肩口までカバーできます

ポリ袋を利用してトイレつまりを直す

ごみ用のポリ袋を2枚重ねにして手にかぶせます。

1枚でも特に問題はありませんが、ごみ用のポリ袋は薄いので、小さな穴があきやすく、どこからか水が入ってくることがあります。

便器内に汚物が浮いてしまっている状態などの場合は、薄手のごみ用ポリ袋を何枚か重ねることで、ロングタイプのゴム手袋の替わりになります。

45リットルのポリ袋は、手を入れると肩口を隠すくらいの長さがあります。

手首を曲げて割りばしで便器の中をかき回す

ポリ袋をかぶせて手を便器に突き込む

ブラシや携帯電話など、何か落としてしまった場合は、すぐに使用停止にして水を流さずに、ビニール袋を準備します。

肩口まで腕をカバーしたら、便器に手を突っ込みます。

指が届いたら、何とか引き出す努力をしてみましょう。

特に異物を流したわけではなく、つまった部分が浅い場所であれば、半分に折った割りばしで便器の奥をかき回します。

※ ただし、つまっている部分が便器の奥の方だと届かない場合もあります。

  大きなごみ袋はあくまで手が汚れないように使用します。

割りばしを半分に折って手に持ち、便器内をかき回して下さい。

※ この方法は一昔前の洋式トイレ(洗い落とし式トイレ)ではそれなりに有効な方法でしたが、現代の節水型トイレ(サイフォン式トイレ)の場合は便器内排水路が長いため詰まり箇所まで届かない場合もあります。

トイレつまり修理にまつわる間違い情報

ここではトイレつまりを自分で直す場合に「やってないけない方法」と「効果がない方法」を説明します。

【DIYの間違い-1】熱湯をかけてトイレつまりを直す

便器に熱湯をかけると割れる

最近、インターネット上には誤った情報が氾濫しているように思います。

トイレが詰まった時は便器に熱湯をかけると直るとの説明をみかけたことがありますが、これはダメ。

お湯により詰まった物を軟化させる効果があるのは分かりますが、それより便器が割れる危険の方が重要です。

効果よりリスクの方がはるかに高いと言わざるを得ません。

洗面化粧台やキッチンのシンクはお湯を使用する前提で製造されていますが、トイレの便器の場合はお湯を流す前提で作られていません。

なので熱湯をかけると、温度差によるヒートショックで割れる可能性があるのです。

極端な例えですが、零下20℃の屋外に便器を置いて、そこに常温の水道水(水道水の平均温度約17℃)をかけたら、便器の表面温度との差は37℃になります。

この温度差による衝撃が「ヒートショック」です。

氷を入れたグラスに水を注ぐと氷がピシッと割れることがありますが、あの現象と同じことがトイレに起きる可能性があるのです。

  トイレの便器に熱湯はダメ! 

割れる恐れがあります。お湯を使うなら「ぬるま湯」にしましょう。

【DIYの間違い-2】トイレつまりを薬剤で解消する

トイレつまりは薬剤では直せない

酵素系の薬剤や食器洗い洗剤を便器に流して時間をおくことでトイレつまりが直るという説もあります。

しかし、これも期待薄です。

トイレのつまりを薬剤で修理することは原則不可能です。

薬剤を投入して一晩放置し、トイレの詰まりが抜けていたとしたら、それは放置したことによる時間経過で詰まった部分がふやけて柔らかくなったためです。

薬剤の効果がゼロとまでは断言できませんが即効性がないことは間違いなく、効果はあまり期待できません。

ただし例外として、男性用小便器が詰まった場合には酸性の薬が有効です。

小便器詰まりの原因のほとんどは「尿石」なので、それを分解するには酸性の劇薬が非常に効果的なのです。

トイレつまり用の薬はこの「尿石除去剤」のことを指しています。
(画像の薬剤にも「尿石除去剤」と書いてあります)

劇薬で変形した排水トラップ

 

またピーピースルーに代表される強アルカリ性の洗浄剤も、トイレの詰まりを貫通する効果は見込めません。

アルカリ性の洗剤はキッチンなどの酸性のヘドロを除去するには非常に効果的ですが、台所のつまりとトイレのつまりでは原因物質がそもそも違います。

画像はアルカリ性の劇薬により変形してしまった塩ビ製の排水トラップです。

どのような成分構成であれ、トイレのつまりには劇薬を含む薬剤はほとんど効果がないだけでなく、火傷や便器の破損などの危険を伴います。

  トイレつまりを薬剤で直すことは、原則できません。

効果がないだけでなく、使用には危険がともないます。

  業務用洗浄剤が化学反応で破裂(東京メトロ丸の内線の車内で事故)日経新聞→

【例外】小便器のつまりには酸性の薬剤が効果あり

尿石が原因でトイレが詰まった場合だけは、酸性の薬が効果を発揮します。
薬でトイレつまりを直す場合、その対象となるトイレは【男性用小便器】のみです。

尿石が原因のトイレつまり

小便器の水たまり部分に尿石がこびりつき、排水口をふさいでしまっています。

尿石が原因のトイレつまり

酸性の薬剤でつまり解消

トイレつまり用の洗剤(強酸性の劇薬)を使用して尿石を除去しました。

強酸性の劇薬でつまりを抜いた後の小便器

トイレのお役立ち情報

トイレ便器のクリーニングや節水対策に関するまめ知識です。

便器掃除に適切な洗剤

以下の洗剤はTOTOの技術相談のセクションにお勤めの方から聞いたオススメ洗剤です。

クリームクレンザーには研磨材が含まれていますが、便器が傷つくことはないので問題ないとのことです。

サンポール(酸性)

toto推奨のトイレ用洗剤1

サンポールは酸性の洗浄剤です。トイレ便器の黄ばみ取りに非常に有効です。

ドメスト(アルカリ性)

toto推奨のトイレ用洗剤2

ドメストもロングセラーの洗剤です。こちらはアルカリ性です。

クリームクレンザー

toto推奨のトイレ用洗剤3

クリームクレンザーはトイレ便器の水たまりのラインに黒っぽい汚れが付いて落ちにくい時に有効です。

据え置きタイプのトイレ洗浄剤は使わない方がよい

 スタンプタイプ

オススメのトイレ洗浄剤

 置くだけタイプ

おすすめできない洗浄剤

トイレタンクの中ブタ

中央に穴が開いたトイレタンクの中ブタ

洗剤には、ゴシゴシとブラシなどで掃除する時に使用するものと、置きっぱなしにしておくことで自動的に掃除ができるものがあります。

置くだけタイプの洗浄剤は、トイレタンクの「手洗い管」の下に置くことで、洗浄成分と香料がタンクの中に溶けだし、トイレを流すたびに便器の掃除ができる洗剤です。

しかし、「置くだけタイプ」のトイレ洗浄剤は、一見便利ですがオススメしません。

薬剤の成分で「タンクの中が真っ黒」に汚れるからです。

これは実際に当社で修理した事例ですが、置くだけタイプの洗浄剤が原因でタンクの上から水がバシャバシャと漏れてしまったケースがありました。

なぜ置くだけタイプの洗浄剤が水漏れの原因になったかというと、洗剤の成分がゼリー状に固まってトイレタンクの「中ブタ」の穴を塞いでしまったからです。

本来なら手洗い管から流れてくる水はタンクの中に入って行きますが、手洗い管の下にある中ブタの通水口がふさがれてしまったことで、タンクの上部から水があふれ出てしまったのです。

トイレタンクに中ブタがないタイプのトイレの場合でも、洗浄成分がタンク内に付着して真っ黒いコケのように変化します。

その点スタンプタイプの洗浄剤なら便器に直接貼り付けるられるので、タンク内の水に成分が溶けだすことがありません。

自動で洗えるトイレ洗浄剤を使用するならスタンプタイプがオススメです。

  最新のトイレはタンク内部の構造が複雑化しております。

薬剤の付着を避ける意味で、置き型の洗浄剤の使用はおすすめしません。

このタイプの洗浄剤を使用する場合はスタンプタイプをオススメします!

トイレの節水対策はやってはいけない!

トイレのタンクにペットボトルはダメ

トイレの節水のために、タンクの中にペットボトルやビール瓶等を入れているお宅をたまにお見かけします。

しかしこれも絶対にやってはいけない間違いです。

トイレは、洋風和風を問わず、タンクと便器がワンセットになっていて、1回の洗浄のために必要な水量を計算して設計されています。

近年のトイレは、この水量設計が非常に精密になっています。

そのため一回の洗浄に必要な水量を人為的に少なくすると、排泄物を汚水管に送り出す力が減弱し、トイレつまりを起こしやすくなります。

また、ペットボトルやビンがタンク内の部品に接触することで、タンク内の弁が開きっぱなしになるなどして、便器に水が出っ放しになるトラブルの原因にもなります。

  トイレタンク内にペットボトルやビンなどを入れるとトイレつまりを起こしやすくなります。

また、ビンやボトルなどがタンク内の部品に接触して水漏れを起こすことがあります。

 重曹と酢でトイレの汚れを落とす方法

「酢と重曹」を使用した便器クリーニングの方法を説明します。

最近ではおなじみの方法かも知れませんが、キッチンなどでも使える非常に効果的な清掃法です。

すでに詰まってしまっているトイレの詰まりを抜くには少々力不足の感は否めない方法ではありますが、掃除方法としては非常に有効です。

また、台所の排水溝掃除などにも転用できますので、クエン酸と重曹の混合率などの参考にして下さい。

重曹と酢(又はクエン酸)

酢と重曹

重曹は薬局などで安価に入手できます。酢ではなくクエン酸を使用しても効果は同じです。

ペットボトルのカップ

ペットボトル

さきほど説明したペットボトル製のカップを準備します。

バケツ

バケツ

水を汲み出すのでバケツも準備します。洗面器など汚したくない器の場合はポリ袋をかぶせるとよいでしょう。

重曹1に対しお酢2(1:2)でトイレ便器にかける

トイレの水をカップで汲みとる

トイレの水を抜く

まずはじめに便器内の水をなるべく全部汲み取ります。

「トイレつまりを水撃で直す方法」の時と同じ要領です。

小さい目のペットボトルをハサミで切って、浅いカップを作ります。

便器の底の穴の部分は小さいので、カップも小さい方が、より完全に水を汲み取ることが出来ます。

便器に重曹をかける

便器に重曹をかける

小さく四角い穴が便器の排水口です。

600ミリのペットボトルだけで、ここまで深く便器の水を汲み取れます。

便器内の水をなるべく全部汲み取った後、便器の穴に重曹をふりかけます。

量はなるべく多い方がよいのですが、一度に沢山かけすぎると溶けにくいので、何度かに分けてかけましょう。

重曹はぬるま湯で溶かしてから使う方法もありますが、ここでは顆粒のまま使用しています。

また、先ほど作ったペットボトルのカップは軽量カップとして使用することができます。

重曹の2倍の量の酢、もしくはクエン酸をかける

酢をかける

1カップの重曹に対し、酢は2カップ使います。

重曹の上から酢(もしくはクエン酸)をかけてゆきます。

化学反応でシュワッシュワ~と泡が立ってきます。

この「シュワシュワ」の時に出るガスは二酸化炭素です。

危険なガスではありませんのでご安心下さい。

重曹に酢をかけてシュワシュワ~
また重曹をまいて、上から酢をかけてシュワシュワ~

と小分けにすると重曹が溶けやすいです。

発泡して汚れを落とします

重曹と酢が反応

重曹は炭酸水素ナトリウムという弱アルカリ性の成分で、お酢(酢酸)の成分は弱酸性です。

この二つが混ざって中和反応を起こすと二酸化炭素が発生します。

この中和作用が汚れの成分を分解します。

酢酸はアルカリ性の汚れに作用し、炭酸水素ナトリウムは酸性汚れに作用します。

このまましばらく時間をおいて下さい。

便器に水かぬるま湯をかけて流す

ぬるま湯を流す

中和反応のシュワシュワがおさまった後は、詰まった汚物を分解するために放置します。

できれば1時間以上放置して下さい。

最後に水かぬるま湯を流します。

トイレの詰まりが抜けていれば成功です。

この後、ブラシを使って掃除してみて下さい。

汚れの落ち方が良くなっているはずです。

流すお湯は、「ぬるま湯」です。

熱湯は絶対に流さないで下さい!

キッチンのシンクなら熱湯で問題ないのですが、トイレの便器には耐熱処理がなされていませんから、外気温との温度差によるヒートショックで割れてしまうことがあります。

  重曹と酢をかけてシュワシュワした後は、汚れを分解するための時間をおいて下さい。

できれば1時間以上。 外出前~帰宅後、または夜お休みの前~翌朝まで空けるなど都合の良い時間帯を見つけてみて下さい。

Column 

現場で実際にトイレのつまりを解消する作業に従事していると、型式が新しいトイレほど節水の性能は非常に上がっている反面、詰まりやすさという面では、旧式のトイレより詰まりやすい傾向があるように感じます。

そこで、ここでは最新のトイレも含め、トイレの構造について簡単に説明してみます。

なぜ、最新型のトイレほど詰まりやすいのでしょうか?

トイレの洗浄方式と詰まりやすさの関係

トイレの洗浄方式は、大枠で分類すると5種類あります。

 

  1. 洗い出し式  便器に落とした排泄物を水流で押し流す方式で、主に和式トイレで採用
  2. 洗い落し式  洗い出し式と基本構造は同じ。ただし排泄物が水たまりの中に落ちる
  3. サイホン式  便器内でサイホン作用を起こさせて流す方式(節水タイプ)
  4. サイホンゼット式 サイホン作用をより発生しやすくさせるためにゼット穴がある便器
  5. サイホンボルテックス式  渦巻き状の水流を起こし静かに吸引する便器

 

現在、洋式トイレのほとんどは洗浄する際の水量を少なくするするために、サイホン原理を利用する仕組みになっています。

メーカーがトイレの節水のためになぜそこまで技術開発をするかというと、単に「水道代が安くなりますよ!」という商品力の強化だけが目的ではなく、「CO2削減」という大きな枠組みがあるからです。

つまりやすい節水型トイレ

           サイホン式の節水型トイレ(赤い部分は詰まりやすい箇所)

  節水型トイレの仕組みと実際の必要水量

節水型のトイレは標準型の洋式トイレと異なり、上から落とす水の圧力だけで排泄物を押し流すのではなく、便器の裏側に当たる排水管側に吸い込み作用を起こさせる構造になっています。

サイフォンを発生させるには、便器内の排水路を満水にする必要があるわけですが、「チューブ状」になっている節水型トイレの排水路内を、少量の水で満水状態にしようとすれば、チューブそのものがかなり細くなければなりません。

細いチューブの中に大量のトイレットペーパーを流せば、詰まりやすいのは当然です。

細く長い排水路を持つ現代の節水型トイレは、構造的に物が詰まりやすい傾向があるのはこのためです。

では実際に、どれくらい少ない水量で便器洗浄できるのでしょうか?

JIS(日本工業規格 A 5207)の定めでは、

一般型は8.5リットル以上。

節水Ⅰ型で8.5リットル以下。

節水Ⅱ型は6.5リットル以下です。

そして最新の節水型トイレの洗浄時必要水量は、なんと4リットル未満です!

一昔前の洋風トイレは13リットル位の水が必要でしたので、なんと3分の1以下になっています。

 節水型トイレが主流になり、以前より少ない水で排泄物を流すことができるようにりました。

しかし節水型トイレは設計上、便器内の排水路が細く長くなるため、トイレつまりを起こしやすい傾向があります。

「一度に大量のペーパーを流さないこと」が第一のトイレつまりの予防方法です。

排水トラブルの修理サービス一覧

当社が提供するサービスについてご案内いたします。

トイレつまり

トイレがつまって流れない。

便器に異物を落として詰まった。  etc.

キッチン,台所の排水溝つまり

台所の排水口がつまって水が流れない。

流しの水はけが悪く、水が抜けるのが遅い。 etc.

お風呂の排水口つまり,逆流

浴槽の栓を抜くと洗い場に水が逆流してくる。

排水口が水を吸い込まない。  etc.

洗面所,洗面台の排水不良

洗面器の栓を抜いても水が流れていかない。

洗面ボールに水が溜まってしまう。  etc.

洗濯パンのあふれ,逆流

洗濯をしていると洗濯機が停止してしまう。

洗濯パンに水が逆流してあふれそうになる。  etc.

汚水枡のつまり,あふれ

庭や通路にある小さいマンホールから汚物があふれている。

汚水マスの中が汚水でいっぱいになっている。  etc.

排水口の掃除をしても詰まりが抜けない。

パイプ洗浄剤を使っても詰まりが解消しない。 etc.

台所やお風呂、洗濯機の排水口に水が逆流して上がってくる。

水を使っていないのに排水口に水があふれてくる。 etc.

どこからともなく悪臭が漂ってくる。

排水口の掃除をしても悪臭が消えない。 etc.

排水トラブルの原因がわからない。

パイプの内部が壊れているかも知れない。 etc.

排水パイプが割れてしまった。

地面に埋まった下水管に不具合が発生している。 etc.

駐車スペースの奥にある汚水槽が満水になっている。

地下の汚水をくみ上げるポンプが故障した。 etc.

出張見積もり無料(対応エリア内)

  まずはしっかりと原因をお調べします。

出張見積りは無料となっておりますので、お気軽にご相談下さい。

また、電話での無料相談も随時受け付けております。

お問合せはこちら

お電話でのお問合せはこちら (携帯・PHS OK)

0120-899-299

<受付時間>午前9時~午後6時(土日祝も営業)
<見積もり>無料(キャンセル料等もかかりません)

アパート・マンションオーナーさま

アパート・マンションオーナー様に向けた法人サービスもございます

  • テナントと直接やりとりしてもらえる?
  • 領収書は会社名でも切れる?
  • 銀行振込みでの後払いは対応している?

ご不明点、お悩みのご相談をお待ちしております。

お電話でのお問合せはこちら

受付時間:9:00~18:00(水曜日を除く)