排水トラブル専門の水道局指定工事店

排水管・排水口つまり解消なら

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水道局指定店

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当店は各対応地域の水道局から指定された公認工事店です

Sewage square

汚水枡のつまり、溢れ、水漏れの原因と直し方

汚水枡のあふれを直す

  • トイレを流すと屋外の汚水枡に汚物があふれる
  • 1階のトイレと2階のトイレが同時に流れなくなった
  • 外の排水溝(汚水枡)の周辺に汚物が散乱している
  • 台所の油が汚水枡にたまって水が流れなくなった
  • 汚水枡を清掃しても汚水の水漏れが直らない

汚水マスの詰まり・水漏れ解消までの流れ

下水のつまり発生

汚水桝が詰まった!
外の排水溝があふれた!

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汚水枡(おすいます)のつまり・あふれを解消する

  このページには汚物の画像が多数含まれています

汚水枡と雨水枡

あこのページでは「汚水枡のつまりとあふれの解消方法」について詳しく解説しています。

画像は並んで設置してある「汚水枡」と「雨水枡」です。

汚水枡と雨水枡

              左の丸い方が汚水枡、四角の方は雨水枡

このぺージでは、主に「汚水枡:おすいます」で発生するつまりやあふれ、水漏れを中心に詳しく解説します。

汚水枡とは

敷地内に点在する汚水枡

敷地内に点在する汚水枡

汚水枡は、敷地内にある小さなマンホールのことで排水ます、下水ます、排水会所と呼ばれることもあります。

呼び名や機能に多少の違いはありますが、役割は同じで、敷地内に埋設(まいせつ)されている排水管の「点検口」及び「掃除口」を指します。

一般的には排水管が合流している部分や、下水つまりの原因になる不純物を分離する必要がある場所に設置されています。

マンホールのフタ(防臭フタ)の材質は、プラスチック製(ポリプロピレン製、塩化ビニール製など)の他、鉄製、コンクリート製の3種類があり、マンホールの形には丸と四角の2種類があります。

汚水枡のつまりが原因の頑固な排水不良

つまりが抜けると一気に汚物が流れ出る

詰まりが抜けると汚物が一気に流れ出る

この写真は、一戸建て住宅の下水つまり解消作業を行っている最中の写真です。

汚水管のつまりが抜けてくると、写真のように汚物が少しづつ流れ出てきて、しばらくすると「ドバーッ」という感じで一気に大量の排泄物が流れ出てきます。

それが詰まりが抜け始めたサインで、その後ほどなく排水機能が復旧します。

キッチンの排水つまりの場合であれば、汚物のかわりに油のかたまりがドバーッ出てきます。

このような大量な汚雑物による管の詰まりは、かなり頑固で、ちょっとワイヤーで突いたくらいではなかなか解消しません。

汚水トラブル解消で重要な作業拠点となる汚水枡

屋外にある排水溝が汚水枡

庭や通路など、屋外にある排水溝が汚水枡

汚水があふれる、下水が流れないなどの排水トラブルを解消するには、排水管の内部の汚れを除去する作業を行います。

その際に重要な作業拠点になるのが、この汚水枡です。

家の中から排水される水は、敷地内の下水管の中を流れて道路の地下にある公共下水道に放流されます。

その間の下水管の長さは、建物や敷地の大きさにもよりますが、かなりの距離があります。

この長い道程の要所要所に汚水枡を設置することで、地中に埋まっていて見えないパイプの内部にアプローチすることが可能になるのです。

汚水枡がつまって汚水が溢れる実際の状態

室内ではトイレが流れなくなったり、台所やお風呂場の排水口では水の引きが悪くなるなどの症状が現れた時、通常はトイレの便器内を清掃したり、台所やお風呂場の排水口を分解して清掃します。

しかし、これらの清掃で排水不良が直らない場合があります。

そのような場合は「汚水枡」に不具合が発生している可能性が高いと言えます。

以下はその実例になります。

汚物があふれた汚水枡(施工前)

汚物が溜まった汚水枡

掃除後の汚水枡(施工後)

洗浄後の汚水枡

こちらの建物は南北に長細い2階建てのアパートでした。
各世帯の、ちょうど玄関前の通路に、いくつもの汚水枡が設置されていました。

一番左端のお部屋の玄関前の汚水枡から、汚水があふれ出し、通路部分はトイレットペーパーと汚物で汚染されている状態でした。

施工前にはあふれる寸前だった汚水が、施工後にはキレイに消えています。

  汚水枡のトラブルで圧倒的多数を占めるのは「トイレの汚水管つまり」です。

あふれた汚水の中にトイレットペーパーの破片らしきものが見て取れたら、原因がトイレ汚水管の不具合であると判断できます。

この場合、例えトイレが使えたとしても、本来のようにちゃんと下水道に排出されていないため、気づかない間に汚水を敷地内にまき散らす結果になってしまいます。

塩ビ製の小口径ます(施工前)

排泄物が浮かんだ小口径枡

塩ビ製の小口径ます(施工後)

洗浄後の小口径枡

屋外の敷地内に設置されている汚水枡には、大小さまざまなサイズがあります。

この画像の汚水枡は、小口径枡(あるいは小径枡)と呼ばれる汚水枡で、直径が10センチ程度で小さいのが特徴です。

フタはグレーのプラスチック製で、製品によっては「おすい」と明記されているものもあります。

施工前は汚水枡の中に水が溜まっており、汚物が浮遊しています。

施工後は水が抜け、右にカーブした底面の排水路が露出しているのが判ります。

  小口径の汚水枡はあふれの修理をする際に重要になります。

長い敷地内配管を中継しているのが汚水枡ですから、小口径とはいえ枡が沢山設置してあると配管全体を細かく分割して調べることができるからです。

インバート枡(施工前)

掃除前のインバート枡

インバート枡(施工後)

掃除後のインバート枡

こちらはトイレの汚水枡です。

トイレがつまって流れなくなるトラブルが発生した時、ほとんどの人が便器が詰まったと思われます。

実際にトイレで起きる排水不良の9割は便器内のつまりですが、この事例のように汚水枡がつまったことで発生するトイレつまりもあります。

いわゆる「便器の紙つまり」の場合は、ラバーカップや真空ポンプなどで便器に圧力をかけることで直るケースがほとんどですが、汚水枡の内部がつまってしまったことが原因で発生するトイレの排水不良は、いくら便器にパカパカと圧力をかけても詰まりが抜けることはありません。

  汚水枡がつまったことで発生するトイレつまり症状は、一時的に流れるようになったかと思ったらまた詰まってしまうなど、スッキリとしない状態が長期間続くという特徴があります。

油が原因のつまり(施工前)

油でつまった汚水枡

油が原因のつまり(施工後)

油を掃除してキレイになった汚水枡

こちらの汚水枡は油が原因で詰まり、水があふれた事例です。

白い泡のようなものは、排水管内部に溜まった油と、パイプ洗浄剤の成分が混合されて出てきたものです。

作業終了後には水が澄んだ色に戻っています。

  キッチンで排水不良が発生し、その原因が台所から遠く離れた屋外の汚水枡だったというケースも多数あります。

キッチン(台所)の水が合流する汚水枡のトラブルの場合、原因が硬化した油であるため、トイレに比べると詰まりが非常に硬い特徴があります。

土砂によるつまり(施工前)

土砂が溜まった汚水枡

土砂によるつまり(施工後)

土砂を撤去した後の汚水枡

施工前の汚水枡内部には土砂が堆積し、汚物が滞留(たいりゅう)していました。

汚水枡は沈下し、隙間から土が内部にこぼれ落ちてしまう状態でした。

まずは土砂を除去して詰まりを抜き、その後で汚水枡を修理します。

  汚水枡の内部に滞留する物質は、排泄物や油、髪の毛、界面活性剤など生活排水に含まれる成分だけで、汚水枡の外側にある土や砂が入り込むことは構造上ありません。

このケースのように汚水枡に土砂が入り込んでいる場合、汚水枡の内部が破損しています。

鉄製フタの汚水ます(施工前)

排泄物があふれる寸前の汚水枡

鉄製フタの汚水ます(施工後)

掃除後の汚水枡

トイレの汚水が溢れた汚水枡です。

こちらの汚水枡は会社敷地内で、大型トラックを含めた車が通過するため、フタには耐荷重性の高い鉄製マンホールを使用しています。

鉄製のフタを開けると、排泄物があふれ出す寸前でした。

この時、会社内では男性用トイレ室の洋式便器が何台も同時に流れなくなるという排水トラブルが発生していました。

  トイレに限らず、建物内の複数の場所で同時に排水不良が発生した場合、その原因はほぼ間違いなく屋外配管にあります。

この事例は会社ビルでのトラブルでしたが、一戸建てでも同様です。

例えば1階と2階にそれぞれトイレがある場合で、2台が同時に流れなくなったり、お風呂と台所の水の流れが両方とも悪いなどの場合がそれに当たります。

また都市部の場合で地下室がある一戸建て住宅では、地下の排水ポンプが故障しているパターンが多いです→詳細はこちらをクリック

汚水枡のつまりを解消する修理の流れ

ここでは、汚水枡のつまりや水漏れを解消する作業の流れを解説します。

ご自分で直す場合は、排水口つまりの直し方に記載された植物の根の除去方法をご参照下さい。

この欄では専門業者の作業の流れをご紹介しています。

汚水枡のつまりやあふれを解消するために必要な道具

汚水枡のつまりを解消するの道具は一般的には二種類あります。

ワイヤーを利用する「トーラー」と水圧を利用する「高圧洗浄機」です。

ワイヤー式排水管清掃機には、太いワイヤー細いワイヤー、長いワイヤー短いワイヤーなど様々な種類があり、ワイヤーの先端のアタッチメントにも沢山の種類があります。

洗浄機の場合でも、エンジンを動力とする移動式高圧洗浄機、小さく排気ガスが出ない電動の洗浄機(主に室内で使用)など多くの種類があります。

これらを適宜組み合わせ、最も適切な機材と方法を駆使しながら汚水トラブルの解消に当たります。

その他、浄化槽の汲み取り業者では、バキュームカーで下水管の内部を吸引することで詰まりを解消させる場合もあります。

HLS水道サービスでは大型の特殊機材としては「高圧洗浄車」を使用する場合があります。

小型の高圧洗浄機

汚水トラブルを解消する機材たち

高圧洗浄機

汚水桝のあふれなど、詰まりトラブルを解消する機材の中でも最も強力なのは高圧洗浄車です。

これは当店が所有する「トラック一台がまるまる洗浄機」になっている特殊車両です。

高圧洗浄車(当社所有)

HLS水道サービスが保有する高圧洗浄車

【方法1】トーラーで汚水枡の詰まりを修理する方法

最初はトーラーで汚水枡のつまりやあふれを解消する作業の流れをご紹介します。

庭にある汚水枡の内部

屋外の汚水枡がつまっている状態

汚物が逆流して溢れた汚水枡

家の脇の通路部分や、庭には写真のような排水溝が設置されています。

これが汚水枡です。

この事例ではトイレの排水不良が発生しており、その原因が写真の汚水枡でした。

高速で回しながらワイヤーを挿入

トーラーで汚水枡の詰まりを抜く作業

ワイヤー式排水管清掃機

写真がトーラーです。

電動フレキシロッダーと呼ばれる場合もありますが、道具の種類としては「ワイヤー式排水管清掃機」になります。

ドラム内に巻き取って収納されたワイヤーを高速回転させながら下水管の内部に挿入してゆきます。

詰まった部分に到達するまで、奥深くワイヤーを入れます。

汚水枡のあふれが解消

逆流解消

あふれが解消した汚水枡

汚水枡の内部に堆積していた汚物が全て排出され、あふれは解消しました。

汚水枡の底面は、本来このように見えている状態が正常です。

詰まっていた汚物は地上に汲みだすのではなく、ワイヤーで押し切り、そのまま下水道に流し去ります。

詰まり解消作業は無事終了です。

  トーラーは、「つまっている物質が硬い場合」に有効な工法です。

台所つまりの原因になる「変性した油」と、トイレつまりの原因になる「水分の抜けた汚物」は非常に硬くなる傾向があるため、台所とトイレのつまりには、トーラーは特に効果的です。

【方法2】高圧洗浄で汚水枡のつまりを解消する方法

続いて次は「高圧洗浄機」を使用した汚水枡のつまり解消作業です。

汚水があふれ出した汚水枡

汚水があふれた汚水枡

あふれている汚水枡

すでに述べましとおり、汚水枡の内部は本来空洞で、底面が見えています。

このように汚水が溢れ出しているのは、何かが詰まって不具合を起こしている証明です。

汚水の中に見える白っぽいものは、トイレットペーパーのようです。

この汚水枡はトイレの下水を点検するための汚水枡だと思われます。

下水管を高圧洗浄する

下水管を高圧洗浄する

排水管高圧洗浄作業

黒く細いホースは「洗浄ノズル」です。

満水の汚水枡の中にこの洗浄ノズルを入れて、下水管(汚水管)の中に深く挿入していきます。

高圧洗浄機のスロットルを開き、水圧、水量ともに上げ、管の内部を洗浄します。

詰まりが抜けると一気に汚水が排水されて底面が現れ、その後、写真のような汚れた水が流れ始めます。

この濁りは、下水管内部の汚れです。

汚水枡のつまり解消

キレイに洗浄された汚水枡

汚水枡のつまり解消

汚水枡のつまりが解消しました。

溜まっていた汚水は全て排水され、汚水枡の内部も洗浄されることでキレイになりました。

高圧洗浄機を使用した時の副次的効果として大きいものに「悪臭除去」の効果が挙げれられます。

作業完了時には漂っていた悪臭がキレイに消えています。

  「ワイヤー式管清掃機」と「高圧洗浄機」、どちらを選択するかは、あふれている汚水枡の場所や、詰まりの原因物により判断します。

最も望ましいのは、この二つの工法を併用するやり方です。

つまりを解消すると同時に、長年の積み重ねで堆積した汚物、細菌、有害な微生物を、確実に除去することが出来ます。

薬剤による洗浄(トイレ・台所・風呂等のつまり)

¥4,000

真空ポンプによる洗浄(トイレ・台所・風呂・洗濯)

¥8,000

流し排水ホース交換・新設(材料費込み)

¥9,000

敷地内排水ますの掃除

¥2,000/一か所

高圧洗浄による排水管つまり修理¥2,100/m
排水ポンプの修理・交換型番等を調べた後見積り(無料)
汚水の逆流・排水口の悪臭解消など原因調査後に見積もり(無料)

東京都足立区 加藤様

とてもよく説明していただき、工事も無事終了

東京都足立区 加藤様とワンちゃん

尿検査用のカップをトイレに流してしまい、インターネットでみつけて、お願いしました。
とてもよく説明していただき、工事も無事終了。

今後のアドバイスもしてくださり、専門知識豊富な作業員の平井さん、お世話になりました。

東京都大田区 杵淵様

大変困って電話をした所すぐに来てくれて修理していただきました

大田区 杵淵様

大変困って電話をした所すぐに来てくれてわかりやすく原因の説明をしてくれたので安心して修理していただきました。

今後も何かありましたらまた是非お願いしたいと思います。ありがとうございました。

排水トラブルの修理サービス一覧

当社が提供するサービスについてご案内いたします。

トイレつまり

トイレがつまって流れない。

便器に異物を落として詰まった。  etc.

キッチン,台所の排水溝つまり

台所の排水口がつまって水が流れない。

流しの水はけが悪く、水が抜けるのが遅い。 etc.

お風呂の排水口つまり,逆流

浴槽の栓を抜くと洗い場に水が逆流してくる。

排水口が水を吸い込まない。  etc.

洗面所,洗面台の排水不良

洗面器の栓を抜いても水が流れていかない。

洗面ボールに水が溜まってしまう。  etc.

洗濯パンのあふれ,逆流

洗濯をしていると洗濯機が停止してしまう。

洗濯パンに水が逆流してあふれそうになる。  etc.

汚水枡のつまり,あふれ

庭や通路にある小さいマンホールから汚物があふれている。

汚水マスの中が汚水でいっぱいになっている。  etc.

排水口の掃除をしても詰まりが抜けない。

パイプ洗浄剤を使っても詰まりが解消しない。 etc.

台所やお風呂、洗濯機の排水口に水が逆流して上がってくる。

水を使っていないのに排水口に水があふれてくる。 etc.

どこからともなく悪臭が漂ってくる。

排水口の掃除をしても悪臭が消えない。 etc.

排水トラブルの原因がわからない。

パイプの内部が壊れているかも知れない。 etc.

排水パイプが割れてしまった。

地面に埋まった下水管に不具合が発生している。 etc.

駐車スペースの奥にある汚水槽が満水になっている。

地下の汚水をくみ上げるポンプが故障した。 etc.

出張見積もり無料(対応エリア内)

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また、電話での無料相談も随時受け付けております。

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アパート・マンションオーナーさま

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汚水枡があふれる仕組みと排水枡の種類 【詳細解説】

ここでは汚水枡のつまりやあふれが発生する仕組みや、排水枡の種類など、少し突っ込んだ詳しい内容を解説します。

興味がある方は参考にされて下さい。

なぜ汚水枡が溢れるのか?

こちらの図は汚水枡が水漏れを起こしたり、汚水があふれたりする仕組みを表しています。

実際に汚水があふれ出している場所は、目の前にある汚水枡ですが、原因自体は汚水枡にはありません。

詰まっているのは地中に埋設されて排水管の内部なのです。

現在あふれている汚水枡の下流側のどこかで、排水管が詰まり、詰まったことでせき止められた汚水・汚物が、直近の汚水枡からあふれ出します。

これが汚水枡が詰まって溢れる仕組みです。

汚水枡の仕組み

汚水ますのトラブルが最も多いのは一戸建住宅

実は汚水枡のつまりトラブルが多発する現場は、多くの場合「一戸建ての住宅」です。

それはなぜでしょうか?

戸建て住宅は建築様式の関係で「地中配管の距離が長い」ことが挙げられます。

汚水トラブルが起きやすい条件は「土地面積に対して、建物が占める面積が小さい建物」です。

排水詰まりを引き起こすパイプは「横向きに配管されているパイプ」であることから、地面の下で配管されている(横向きに配管されている)パイプの割合が多い一戸建ては排水不良を起こしやすい傾向があると言えるわけです。

マンションの場合は地上高が高いため、垂直に配管されている下水管が占める割合が多く、横向きの配管が占める割合は大きくありません。

つまりマンションの場合、一戸建てとは逆で詰まり易い配管の割合が少ないということになります。

汚水枡が詰まりやすい一戸建て住宅

              横向き(水平)の排水管は詰まり易い

排水枡の種類

このページで扱っているテーマは「汚水枡のつまり」ですが、汚水枡は「排水枡」の中の一種類になります。

排水枡は大別すると「汚水枡」と「雨水枡」がありますが、その特徴や機能により、より細かく分類できます。

ここでは代表的な排水枡をご紹介します。

今、汚水があふれ出しているその排水枡も、下で紹介している排水枡のいずれかになります。

インバート枡・ため枡

写真は共に、生活排水に関連する排水枡で「汚水ます」と「雑排水ます」になります。

排水管のつまりが原因で汚水があふれるのは、たいがいはこの二つ種類の排水桝です。

汚水ますは「インバートます」とも呼ばれ、底面に排水路が作ってあるのがその特徴です。

汚物が滑りながら通過するように溝がつけてあり、水が流れていない時は乾燥しています。

この枡は水が溜まっておらず、常に底面の排水路が見えているのが正常な状態になります。

それに対し「雑排水ます」は、汚水中の不純物を分離して溜めることができる構造のため底面に「泥だめ」を設けてあり、多少の汚水が溜まっているのが正常な姿です。

汚泥が溜まるため、「ため枡」とも呼ばれます。

汚水ます(インバートます)

底面に「排水路」があるのがインバート枡の特徴です。

この溝に沿って汚水が流れて行きます。

汚水が溢れるトラブルを起こすのは、このインバート枡になります。

雑排水ます

溜め枡の特徴は、分離水槽になっている点です。

異物を分離して沈め、上澄みだけを排水するように出来ています。

雨水枡

こちらは「雨水枡:うすいます」です。

文字通り、敷地内に降った雨水を排出する排水管を中継している枡です。

雨水枡は汚水枡と異なり、常に水が溜まっている「ため枡」の一種ですが、雑排水の枡とは違って、泥溜めに溜まっている水は雨水のため、比較的澄んでいてキレイです。

また悪臭などもないのが通例です。

また、外見上の大きな特徴の一つは、その形状が「四角形」であることです。

雨水桝

雨水枡

汚水枡は丸いものが多いのに対し、雨水桝は四角いものが多いのが特徴です。

雨水枡の内部

雨水枡の内部の泥溜め

雨水枡の底面の泥溜めには水が溜まっています。

トラップ枡

「トラップ桝」は、室内に防臭トラップを付けられない場合や、汚水系と雨水系の排水管をつなぐ際に設置します。

「トラップ」とは、「排水の汚臭の漏れを防ぐために、排水管の一部をU字型に湾曲させて水を溜める装置」のことです。

近年では、トラップは室内の排水口付近に設置されることが多いです。

トラップ枡はその機能上、パイプが湾曲しているため、汚れが溜まりやすい弱点があります。

トラップます(下向き)

下向きのトラップ枡

こちらの下向きのトラップ枡が本式です。

水の中にパイプの先端を埋没させることで、下水道の空気と室内の空気を絶縁しています。

トラップます(上向き)

上向きのトラップ枡

パイプの出口を上向きにすることで、水たまりを作り、排水管の内部に臭気や昆虫が侵入することを防いでいます。

ドロップ枡(高さ調整枡)・最終枡

ドロップ枡はその名のとおり、汚水を垂直に落下させる機能を持った排水枡です。

汚水や雨水の排水管は、高い位置から低い方へと流れる「自然流下式」の配管になっていますが、公共下水道の埋設深度によっては急激な調整が必要になります。

大きな高低差を解消するために、地中の排水管を一気にガクッと低い位置まで落とす時にドロップ枡を設置します。

最終枡は、敷地内の「最後の枡」です。

敷地内の最後というのは反対の道路側から見ると、道路に最も近い排水枡ということになります。

ドロップ桝

ドロップ枡

ドロップ桝は「高さ調整ます」とも呼ばれます。

急激に地面の高さが変わる部分や、配管の高さの差が大きい場所に設置されます。

最終枡

最終枡

最終枡は道路に最も近い排水枡です。

敷地内の最後の終点に位置しており、最終枡を通過した水は、ほどなく下水道に放流されます。

排水桝の材質(プラスチック製とコンクリート製)

排水ます・汚水ますの材質には「硬質塩化ビニール製」「ポリプロピレン製」などのプラスチック系の素材と「鉄筋コンクリート製」の2種類があります。

現在、新築で家を建てる際には、硬質塩化ビニール製の排水ますが主流になっていますが、鉄筋コンクリート製のマスもまだ現役ではあります。

塩ビ製の排水ますの長所は、排水管と同じ材質で出来ているため、接続部に接着剤が使用されていることから、排水ますの沈下が起きにくいことです。

しかし、修繕が必要になった際には勝手が悪く、排水管を含めた広範囲で交換が必要になるケースが多いのがマイナス点です。

この点、コンクリート製の排水ますは、修繕工事がしやすいという長所があります。

それぞれに長所、短所がありますので、どちらが良いという判断は難しい面がありますが、共通して重要なことは、耐水性や対候性に優れていることです。

汚水桝の間隔(物置を設置するなどの際に重要なこと)

汚水枡には、排水管口径の120倍を超えない範囲内に設置するという設置間隔の基準があります。

例えば一戸建てのメインの排水管の口径は通常100ミリ(10センチ)の場合が多く、その場合は排水ますの設置間隔は、12メーターに1つになります。

しかし実際には厳密な寸法通りにはなっていないのが実情です。

汚水ますと汚水ますの間隔が規定より狭い分にはよいのですが、間隔が広すぎるのは故障の原因になります。

また、汚水ます自体はしっかりと一定間隔で敷設されていても、枡の上に敷石を置いてしまったり、花壇を作ってしまったりして位置がわからなくなっているケースが非常に多く見られます。

このように汚水ますの位置が不明な状態で下水つまりが発生してしまうと、修理が非常に難航し、大掛かりになってしまう場合があります。

敷地内の排水桝・汚水桝は、掃除口としての機能を保全する意味で、しっかりと露出させておくことが重要です。

物置きを設置するなど、何らかの理由で排水ますを隠蔽する必要がある場合は「ここに排水マスがある」としっかり把握しておくために、何らかの「しるし」を付けておくことをおすすめします。

庭が雨でぬかるむのを防ぐために敷石を置いたり、透湿シートを敷き詰める場合も同様で、汚水枡や雨水桝の位置はしっかりと把握しておく必要があります。

いつか排水メンテナンスを行う日が来た時に、どこにマスがあるか判らないという状況だけは避けておきましょう。

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 屋外の排水溝(汚水ます)のつまりを自分で直す方法

屋外の排水溝つまりを自分で修理する方法

屋外の排水溝つまりを修理するには、排水配管のルートを読み込む必要があります。

少し専門的な知識が必要になるため、屋外の排水溝のつまりをご自分で解消するのは難易度が高い作業と言えるかもしれません。

そこで、ここでは発生頻度が高いが、専門的な知識が不要で、比較的簡単な作業で解消できる「植物の根っこ」による排水口つまりの修理方法をご紹介しようと思います。

屋外の排水溝に侵入した「根」を除去する

家の外の庭や、通路部分には写真のような排水溝が点在していると思います。

この小さいマンホールのような排水溝は、正式には「汚水ます」と呼ばれ、下水管を掃除したり点検したりする際に使用するためのものです。

よく発生するパターンは、この汚水ますの中に木の根が入り込み、汚水の流れを妨害してしまう詰まりトラブルです。

家の中では主に「トイレが流れない」という症状になって現れるケースが多いのが特徴になります。

庭や通路にある排水溝を点検する

庭や通路にある排水溝

家の外の通路部分やお庭には小さいマンホールのような排水溝が点在しています。

これらのフタを開けて中を点検します。

底面には溝があり、水がスムースに流れるように造られています。

そこに木の根が侵入していないかをよく見ます。

植物の根を引き抜く

根を引き出す

細い根がへばりついていたら、その端を握って引っ張ってみて下さい。


絡み合った細い根がズルズルと排水管の中から出てくればラッキーです。


絡まりあってロープ状の木の根を最後まで引き抜いて下さい。

残った根を切り取る

ハサミでカット

排水溝の中に残った根はなるべく短く切ります。


細い根であれば植木用の剪定ばさみでなく、ごく普通の、紙を切るハサミでも大丈夫です。

排水溝を水洗いする

屋外排水溝の中を洗って仕上げる

ホースかバケツで排水溝を水洗いします。

また、点検と洗浄を兼ねて、トイレを4~5回くらい流してみて下さい。

トイレをはじめ、室内の他の場所で水を使っても正常に流れれば、木の根はしっかりと除去できています。

可燃ごみとして処分

摘出した木の根は、ポリ袋にまとめ、可燃ごみとして処分できます。

豪雨対策のまめ知識

次に大雨の対策として自分でできる方法を一つご紹介します。

洪水レベルの豪雨の対策にはなりませんが、下水道の増水が原因の排水不良や逆流の対策としては高い効果がある方法です。

屋外の排水溝を開けて逆流を防止する方法

最近、各地で集中豪雨による被害が多く発生しています。

住宅が浸水する程の被害ではないものの、トイレなど、室内の排水設備から汚水が噴き出す被害が一戸建て住宅を中心に多く見られます。

ここでは豪雨が原因で、汚水が噴き出す被害を未然に防ぐ緊急措置法の一つを説明します。

家の外に点在する小さい排水口(小径ます)

敷地内の塩ビ製排水口

豪雨時に室内のトイレなどから汚水が噴き出す現象は、接面した道路の地下に埋められた下水道が、許容範囲を超えて増水した時に発生します。

ゲリラ豪雨や長時間の降雨の際に、家の中の排水口やトイレがボコボコと音を立て始めたら、外へ出て敷地内の排水口を全て開けて下さい。

トイレや台所、洗濯機の排水口などがボコボコと音を立て始めたら、逆流して噴き出す前兆です。

フタはドライバーでこじ開ける

ドライバーで排水溝のフタを開ける

この作業の目的は、建物の中の排水管や敷地内の地中に埋まっている下水管の管内圧力を逃がして減圧するための応急的な方法です。

敷地内の汚水ますのフタを全て開けましょう。フタは完全に開けなくても、ずらすだけでもよいです。

赤い矢印で示した部分にマイナスドライバーを差し込みこじ開けます。

 長時間の大雨や、集中豪雨に見舞われた際に、トイレなどの室内の排水設備からボコボコと音がし始めたら、水が噴き出す前兆です。

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